売上げや経費はメニューや会場ごとに把握したほうがよい!理由
- この仕事、頑張った!と言う感覚と収入の差で現実を知る
- 案外経費がかかっていないことに気が付く、またはその逆
- やめるべきものと、続けるべきものの判断ができる
メニューが多い、ワークショップはたくさん開催しているけど、宣伝の成果はあるのか…「二足の草鞋」を履いて、どれが本職なのかわからない…
「複業」は収入の柱に伏線があり、このご時世、とても大きな強みになりますが、売上管理と経費の管理をどんぶり勘定にしていると、とても困ったことになります。どの分野の収入が一番の柱なのかがわからず、来年はどの分野に力を入れて、どの分野を削ったらよいのか判断できず、次年度の計画が立てられなくなり、ぼんやりとした1年を過ごすことになってしまいます。
特に、自分の体一つで稼ぐ「一人フリーランス」だからこそ、無駄打ちはしたくない!確実に売上げを伸ばしていくヒントは、自分でつける帳簿にあります。
- ハンドメイド商品の人気ジャンルは?kids向け?大人向け?
- マッサージコースの一番人気は?全身?足つぼ?
- どの会場が一番売上げが良かったの?
私はフリーランス1年目の、まだ売上げ数万円の時からExcelで売上げを管理しています。何度もアプリや会計ソフトを使おうか迷いましたが、初めはその使用料ですら節約したかった…結果的に、分野ごとの売上げが把握でき、自分で事業全体のバランスが把握できて、事業計画の見直しに役立っています。
今回はExcelで売上げを管理しようか、アプリや会計ソフトで管理しようか迷っている、フリーランスデビューしたての方に向けて、私がExcelで管理している方法をまとめますね。
使うのはExcel関数「SUMIF関数」
Excelの「SUMIF関数」を使えば、簡単に決まった項目だけの合計を出すことができます。
答えを出したいセルに「SUMIF関数」を入力します。
SUMIF関数の引数
- 範囲(青)…元の表の中の項目、上から下全部
- 検索条件(赤)…全分野のうち、合計したい項目
- 合計範囲(紫)…売上げ金額が入っている列、上から下全部
※③は、私の場合「売掛金」があるので、「売掛金」が入金になったときは、「0」になるように設定しています。
データはサンプルです。
分類したい項目をしっかり把握する
自分が何別の集計をとりたいのか、しっかりと考えることが大切です。
私は把握したい項目
- パソコンかパステルか
- 主催か依頼か
- 会場
この3点はマスト項目。
- パソコンかパステルか…パステルはワークショップも頑張っているし、養成講座は5万円以上だし、かなり頑張っている感があるのですが、毎年、パソコンの方が売上げは高いです。感覚だけでは、わからないものです。
- 主催か依頼か…そろそろ、依頼だけでやっていけるかな?と思ったこともありましたが、意外と半分以上は自主開催。自力での集客なくしては、まだまだやっていけないんだなあと数字で実感。
- 会場…この会場は、単価を安く設定しているから、もうやめてもいいかなと思っても、総額は思ったより多かったり、人数が多くてたくさんの新規生徒さんに出会えている場所だったり…
データはサンプルです。
その他、ついで項目をセットしておけば、様々なことが分析できます。
- 電子マネーは必要なのか?
- 売掛金はは全部入金になったかな?
- 月の変動はどのくらいかな?
など、いろいろな傾向を見ることができます。
確定申告にも使える表で売上げを管理する
私は確定申告書類もExcelで作成しているので、年末にそのままコピペすれば「仕訳帳」ができるように、項目を作っています。
この時点で「借方」と「貸方」を入力しておくだけで、「売掛金」の入金についても管理できるし、「仕訳帳」の作成もずいぶん楽になります。
「借方」と「貸方」のセルはリンクになっているので、金額の入力は一度。入力ミスの防止にもなります。
データはサンプルです。
こうして、しっかり分析してみると、どの仕事も積み重ねだなぁと改めて実感します。
でも、現実を見て、好きでも楽しくても1年やって売上げが平行線のものや成果が見られないものは、どんどん作戦を変えています。2年やってダメなら諦めもつきます。それは、数字を把握しているからです。
なので、私の場合、分類する項目名は毎年変わります。何年も比較でいる方が良いですが、年度初めに見直して、その年の事業計画にあわせて集計するとよいと思います。
同じ方法で、経費も分野ごとに集計しています。